甲斐性なしのダメ夫に作ってもらう本気インスタントラーメン
夫にあれこれと期待しては裏切られることに慣れつつある私ですが、たまにキレます。
この間は仕事の愚痴ばっかりずーっと言ってると思ったら、「ハラ減った」と時間外の食事の用意を要求してきたので思いっきりテーブルをバーンと叩いてしまいました。
あまりにも音が大きかったので、私自身もビックリ。
でも想像以上の効果がありました。
「いや、たまには自分で作っちゃおうかなあ」と調子のいい声でキッチンへと歩いて行った夫。
珍しく私がキレたと気付いたようです。
そうそう、ヤル気になればできないことなんて何もないのよ!
とはいえ、根がダメダメちゃんな夫なので手に取ったのはインスタントラーメンです。
まあねえ、進歩と思わなくちゃ。
「食べる?」と聞かれたので「うん」と言い、そのまま座ってインスタントラーメンを作り始めた夫を見守りました。
まずはラーメンの外袋の裏側を読んで、作り方の流れを確認しています。
そんなことも知らなかったのかと義母を恨みつつ、夫のダメっぷりを再確認。
鍋に水を入れてIHコンロでお湯を沸かすようです。
普段から料理をしないくせに目検討で、いったい鍋にどれくらい水を入れたのかはこの時点で不明。
「大丈夫かいな」と思いつつ、口は挟まないことにしました。
冷蔵庫を覗いて何かを物色し始めましたが、結局は何も取りださないままに扉を閉めちゃった夫。
具無しラーメンになるようです。
イイ感じで鍋から湯気が立ち上ったタイミングで麺を投入。
これはまずまずではないでしょうか。
そして煮ている間にラーメンどんぶりをスタンバイ。
ここはなかなかの段取りで期待大ですね。
果たして私の目の前に登場した夫の「はじめてのラーメン」は、汁が少なめの具無しラーメンでした。
『花のズボラ飯』の“サッポロ一番塩ラーメン野菜炒めドカのせ”を再現！ - 本がないならブログをお読み
開口一番に文句を言いたくなったものの、まずは味見。
なんとも濃い仕上がりです。
要はしょっぱくてスープを啜る気になれない状態。
で、生卵を取り出してすき焼きの如く麺を生卵に浸して食べました。
お腹は満たされ、残念な仕上がりにも拘らず、どうにか生卵のお蔭で完食。
「美味しかったよ」という気になれず「ごちそうさま」が精いっぱい。
さて、今までだったらダメ出しオンパレードになるところですが、今日は私も耐えました。
なんかね、近年になく努力をしている背中を見せてくれたと感じたから。
夫よ、これからの成長を期待しています。
